介護の仕事は、高齢化が進む現代社会において必要なものとなっていますが、一度介護の仕事に就いた人でも途中でやめることになるというケースが多いようです。なぜ勤め続けることができなくなるのでしょうか。
まず1つの原因として、身体的に負担が大きくなるということが挙げられます。特に利用者の移動を補助するときなど、体を起こす時に腰を痛めてしまうという事も起こりやすいようです。やる気はあっても動くことができなくなれば利用者の安全にもかかわることになるため、仕事を退かなくてはいけなくなります。
さらに、重労働の割に給与が少なく、結婚や出産などを機に辞めるという決断につながりやすいという事も起こりやすくなっているようです。夜勤などをこなしても月収20万円に届かないというケースも多いため、経済的な面で介護の仕事では家族の生活を支えられないと考えて辞める人が多いようです。
このような状況から、人手が必要であるのに身体的な要因や経済的な要因から辞めるという決断をする人も多いため、人手不足の状況はなかなか改善されることはありません。
しかし、このままでは介護施設や在宅介護支援がうまく機能せず、高齢者の生活を支えることができなくなってしまいます。このような仕事を辞める人が多いという状況を改善していくことは、社会全体の問題として取り組んでいくべきだと思います。身体介護を補助するための機器の導入、待遇アップのための法整備などやるべきことを着実にこなしていくことが、私たちの生活を守ることにつながっていくことでしょう。